今日何を読んだ、面白かったレベルの読書感想文メイン雑記
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上下巻、至誠堂刊。
私は至誠堂と光人社と原書房に今年一年でいくら貢いだんだろう。
第二次大戦時、ドイツはUボートによって海上輸送を破壊し、英国を孤立させる作戦に出ました。英国海軍は輸送船団の護衛とUボート狩りにかなりの戦力を割いて対抗します。この話は、護衛艦隊のあるコルベット(途中からフリゲート)の乗組員たちの戦いの日々を描いた作品です。久々に重油臭い戦艦だ。上巻を読了したとき、脳内で大井参謀のリフレインが叫びまくってエンドレス。どことは言わんが海軍てえのは艦隊決戦だけじゃなくてなあ、だけじゃなくってなあぁああ!!(漢泣)
原書が刊行されたのが1951年というせいもあるでしょう、とにかく描写が生々しい。予備役編入久しい艦長に、速成教育の士官たち(彼らに比べれば戦闘天使ロード・ブレイクニーの方がよほど戦い方を知っています母さん)、海千山千から何も知らないガキまで各種取り揃えの100名足らずの水兵達が、急造された小さく不恰好で居住性最悪のコルベットに乗り組んで、姿の見えない敵やなによりも恐怖と戦っていくのです。軍人というより艦の部品に見える彼らは、それでもやはり人間で、友情や艦長への敬愛を心に温め、上官の虐待に心身を苛まれ、敵味方を問わずの死者たちに明日への虚無を募らせる。派手な海戦には参加しないもののだからこそ戦闘は日常に織り込まれ済みで、たまに休暇で帰宅した時にふと違和感に囚われる。「彼は海を愛していたが、それは盲目的にではなくて、むしろそれはすこしも信じていないくせに手を切る気になれない女に対する意地悪な、冷笑的な愛情に似ていた。」これは艦長の描写ですが、船乗りの海への感情は案外こういうものなのかも知れない。いやわかんないですけど。
笑ったのはアメリカの描写。英国本国のドックが一杯なので、修理の為にアメリカへ回航するエピソードがあるんですが、ここらへんに出てくるアメリカンがもう間違いなくアメリカンで、膝を叩いて大笑い。変わってない、変わってないよアメリカン!さすが駆逐艦までアイスクリーム製造機を取り付ける連中!グッ!
下巻巻末には写真などの資料も多く掲載されています。ことに護衛船団陣形図と船舶喪失状況一覧、ドイツ潜水艦要目一覧、Uボート建造・喪失状況グラフは欲しかった資料だけに重宝しました。
そして最後の一行。これがすべて、なんだろうなあ。
私は至誠堂と光人社と原書房に今年一年でいくら貢いだんだろう。
第二次大戦時、ドイツはUボートによって海上輸送を破壊し、英国を孤立させる作戦に出ました。英国海軍は輸送船団の護衛とUボート狩りにかなりの戦力を割いて対抗します。この話は、護衛艦隊のあるコルベット(途中からフリゲート)の乗組員たちの戦いの日々を描いた作品です。久々に重油臭い戦艦だ。上巻を読了したとき、脳内で大井参謀のリフレインが叫びまくってエンドレス。どことは言わんが海軍てえのは艦隊決戦だけじゃなくてなあ、だけじゃなくってなあぁああ!!(漢泣)
原書が刊行されたのが1951年というせいもあるでしょう、とにかく描写が生々しい。予備役編入久しい艦長に、速成教育の士官たち(彼らに比べれば戦闘天使ロード・ブレイクニーの方がよほど戦い方を知っています母さん)、海千山千から何も知らないガキまで各種取り揃えの100名足らずの水兵達が、急造された小さく不恰好で居住性最悪のコルベットに乗り組んで、姿の見えない敵やなによりも恐怖と戦っていくのです。軍人というより艦の部品に見える彼らは、それでもやはり人間で、友情や艦長への敬愛を心に温め、上官の虐待に心身を苛まれ、敵味方を問わずの死者たちに明日への虚無を募らせる。派手な海戦には参加しないもののだからこそ戦闘は日常に織り込まれ済みで、たまに休暇で帰宅した時にふと違和感に囚われる。「彼は海を愛していたが、それは盲目的にではなくて、むしろそれはすこしも信じていないくせに手を切る気になれない女に対する意地悪な、冷笑的な愛情に似ていた。」これは艦長の描写ですが、船乗りの海への感情は案外こういうものなのかも知れない。いやわかんないですけど。
笑ったのはアメリカの描写。英国本国のドックが一杯なので、修理の為にアメリカへ回航するエピソードがあるんですが、ここらへんに出てくるアメリカンがもう間違いなくアメリカンで、膝を叩いて大笑い。変わってない、変わってないよアメリカン!さすが駆逐艦までアイスクリーム製造機を取り付ける連中!グッ!
下巻巻末には写真などの資料も多く掲載されています。ことに護衛船団陣形図と船舶喪失状況一覧、ドイツ潜水艦要目一覧、Uボート建造・喪失状況グラフは欲しかった資料だけに重宝しました。
そして最後の一行。これがすべて、なんだろうなあ。
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文春文庫刊。
この本、現在は絶版です。ネットにて存在を知ったのですが、図書館で他市取り寄せまで頼んで読んでしまった。どこで知ったかについてはノーコメント。ご想像の通りです、まず間違いなく。
ベトナムのショックで子供のようになってしまったジョニーと、彼の上官でギャンブル狂のマックは、賭け事のいざこざが元でギャングの殺し屋となる。マックが仕事を取ってくると、ジョニーが天使のように人を殺す。ジョニーの頭の中にはテレビとアイスクリームと「仕事」しかなく、彼の世界にはマックしかいない。彼らの生活はある日、予定外に警官を殺した時から変わってしまう。殺された警官の相棒は復讐を誓い、そして…という話です。
原題「Triangle」が全てを物語っています。とにかくジョニーにはマックしかいない。マックが世界の全て。マックの意思が彼の意思。マックの喜びが彼の喜び。ほかにはなにもない。せいぜい西部劇観たいとかチョコレートアイスクリームが食べたいとか(また子供のように異常な集中力で食うんだ、アイスだのなんだのを)、それぐらいしかジョニーの自主性はありません。というか、マックに全てのエネルギーが傾けられていて、他に回す余裕が全然ない。そんなジョニーを始めはなりゆきで、持て余しながらも逆に彼の存在に依存し始めるマック。そこに「復讐」というには余りにも余りな意思と執着を持った他者が介入したらどうなるか。訳者あとがきに「女性が書いたとは信じられなかった」とありますが、どう考えても女にしか描けんだろ、この関係は。
殺すわ死ぬわバイオレンスでサイコ入っててエロありで確かに描写はきつい。ドラマチックに盛り上がるわけでもないから却って殺伐として怖い。ですが、きりきりと追い詰めあい、変質していくふたり(途中から強制介入で三人)の関係は陳腐な表現ですが張り詰めた糸のようで、直接的な暴力の描写より恐ろしくて息が詰まる。彼は彼になにを求めているのか、彼は彼をどうしたいのか。彼は彼とどうありたいのか。このみっつを常に問い続ける描写は、類がないように思います。クライムノベルとかサスペンスとか表現されてるけど、そういうジャンル分けで区切れるんだろうか。そんな話でした。
結論としてはあれです、取り敢えず腐女子は読んどけ。そんなカンジで。(違う
この本、現在は絶版です。ネットにて存在を知ったのですが、図書館で他市取り寄せまで頼んで読んでしまった。どこで知ったかについてはノーコメント。ご想像の通りです、まず間違いなく。
ベトナムのショックで子供のようになってしまったジョニーと、彼の上官でギャンブル狂のマックは、賭け事のいざこざが元でギャングの殺し屋となる。マックが仕事を取ってくると、ジョニーが天使のように人を殺す。ジョニーの頭の中にはテレビとアイスクリームと「仕事」しかなく、彼の世界にはマックしかいない。彼らの生活はある日、予定外に警官を殺した時から変わってしまう。殺された警官の相棒は復讐を誓い、そして…という話です。
原題「Triangle」が全てを物語っています。とにかくジョニーにはマックしかいない。マックが世界の全て。マックの意思が彼の意思。マックの喜びが彼の喜び。ほかにはなにもない。せいぜい西部劇観たいとかチョコレートアイスクリームが食べたいとか(また子供のように異常な集中力で食うんだ、アイスだのなんだのを)、それぐらいしかジョニーの自主性はありません。というか、マックに全てのエネルギーが傾けられていて、他に回す余裕が全然ない。そんなジョニーを始めはなりゆきで、持て余しながらも逆に彼の存在に依存し始めるマック。そこに「復讐」というには余りにも余りな意思と執着を持った他者が介入したらどうなるか。訳者あとがきに「女性が書いたとは信じられなかった」とありますが、どう考えても女にしか描けんだろ、この関係は。
殺すわ死ぬわバイオレンスでサイコ入っててエロありで確かに描写はきつい。ドラマチックに盛り上がるわけでもないから却って殺伐として怖い。ですが、きりきりと追い詰めあい、変質していくふたり(途中から強制介入で三人)の関係は陳腐な表現ですが張り詰めた糸のようで、直接的な暴力の描写より恐ろしくて息が詰まる。彼は彼になにを求めているのか、彼は彼をどうしたいのか。彼は彼とどうありたいのか。このみっつを常に問い続ける描写は、類がないように思います。クライムノベルとかサスペンスとか表現されてるけど、そういうジャンル分けで区切れるんだろうか。そんな話でした。
結論としてはあれです、取り敢えず腐女子は読んどけ。そんなカンジで。(違う
英国についてのなんでも辞典を立ち読みしました。
アイルランドの決闘作法が載っていました。
ここまで細かくシステマティックとは幾らなんでも想像外。
手段としてきっちり確立したものだったんですね。イングランドより決闘が盛んって、これだけでもよく判る。必要だから成立したんだろうし。
なおこの決闘作法、アイルランドの男子たるもの複写して決闘用武器の箱に入れておくべきものだそうです。「知らなかったでは通らない」。奴らは本気だ。
肝心の本は購入しておりません。緊縮財政月間なので。来月くらいに買うかな。
アイルランドの決闘作法が載っていました。
ここまで細かくシステマティックとは幾らなんでも想像外。
手段としてきっちり確立したものだったんですね。イングランドより決闘が盛んって、これだけでもよく判る。必要だから成立したんだろうし。
なおこの決闘作法、アイルランドの男子たるもの複写して決闘用武器の箱に入れておくべきものだそうです。「知らなかったでは通らない」。奴らは本気だ。
肝心の本は購入しておりません。緊縮財政月間なので。来月くらいに買うかな。
それはオートミール。
ありとあらゆる児童文学に出現し、その悉くで子供の敵とされているオートミールを、食べたことがありませんでした。そんなに不味いのか?ポリッジも同じものなのか?蜂蜜掛けポリッジは旨いのか?尽きせぬ疑問を解決しないまま幾星霜、とうとう伝説の甦る日がやってきました。近場に輸入食材店が出来たのです。早速行ってオートミールを購入し、調理に及びました。店員さんに訊いて買ったのはこれ。
…あーこれ近所のスーパーで売ってるわー。
軽い脱力感を覚えつつ、箱書き通りに作ってみました。不味くはないです。ですが際限無く不味く出来る味です。
要するにオーツ麦のお粥なんですが、牛乳でふわっと煮込んで、蜂蜜などのトッピングを添えるととても美味しいと思います。一方で煮込み過ぎて糊にしたり、水を入れすぎてびしゃびしゃにしたり、バットアレンジは幾らでも可能と見ました。冷めてると倍率ドン。児童文学のお子達が食ってるのはこっちに違いない。栄養はあるんだろうけど確かに飽きるわ、これ。疑問が解けて満足ですけど好んで食いたい味じゃなかったです。あと半箱以上あるんだけど…片付けるのは私しかいないだろうなあ。
赤木かん子氏の著作にこういう本に出てくる食べ物の本があって、赤木さんの専門は児童文学ですから懐かしい食べ物が沢山出てきます。お勧め本なんだけどなんてタイトルだったか。表紙がカーラ先生だったのは明確に覚えてるんだけど。作中料理の再現で、最大の野望はぐりぐらケーキです。
なお、マスコマ料理本を再現するのは、レシピをひとつふたつ解読した段階で断念しました。だってカロリーが高すぎる。これであの運動量で、ジャックが痩せてたらそりゃ嘘だ(スティーブンは●●●●●なのであの体格はアリかと)。むしろ、あれだけ大食いの描写がありながら少年のようにスリムな身体(イメージ)を維持し続けているプリングズの方が怖い。あんた何か飼ってないか…?
追記:
上記の赤木かん子氏の本ですが、これです。
子どもの本とごちそうの話(径書房)
読むと腹が減り、そして幸せになれます。しかし何故カットを「パセリを摘みに」から引っ張ってきたのだろう。食欲魔人シリーズだとシャレにならんからか?
ありとあらゆる児童文学に出現し、その悉くで子供の敵とされているオートミールを、食べたことがありませんでした。そんなに不味いのか?ポリッジも同じものなのか?蜂蜜掛けポリッジは旨いのか?尽きせぬ疑問を解決しないまま幾星霜、とうとう伝説の甦る日がやってきました。近場に輸入食材店が出来たのです。早速行ってオートミールを購入し、調理に及びました。店員さんに訊いて買ったのはこれ。
…あーこれ近所のスーパーで売ってるわー。
軽い脱力感を覚えつつ、箱書き通りに作ってみました。不味くはないです。ですが際限無く不味く出来る味です。
要するにオーツ麦のお粥なんですが、牛乳でふわっと煮込んで、蜂蜜などのトッピングを添えるととても美味しいと思います。一方で煮込み過ぎて糊にしたり、水を入れすぎてびしゃびしゃにしたり、バットアレンジは幾らでも可能と見ました。冷めてると倍率ドン。児童文学のお子達が食ってるのはこっちに違いない。栄養はあるんだろうけど確かに飽きるわ、これ。疑問が解けて満足ですけど好んで食いたい味じゃなかったです。あと半箱以上あるんだけど…片付けるのは私しかいないだろうなあ。
赤木かん子氏の著作にこういう本に出てくる食べ物の本があって、赤木さんの専門は児童文学ですから懐かしい食べ物が沢山出てきます。お勧め本なんだけどなんてタイトルだったか。表紙がカーラ先生だったのは明確に覚えてるんだけど。作中料理の再現で、最大の野望はぐりぐらケーキです。
なお、マスコマ料理本を再現するのは、レシピをひとつふたつ解読した段階で断念しました。だってカロリーが高すぎる。これであの運動量で、ジャックが痩せてたらそりゃ嘘だ(スティーブンは●●●●●なのであの体格はアリかと)。むしろ、あれだけ大食いの描写がありながら少年のようにスリムな身体(イメージ)を維持し続けているプリングズの方が怖い。あんた何か飼ってないか…?
追記:
上記の赤木かん子氏の本ですが、これです。
子どもの本とごちそうの話(径書房)
読むと腹が減り、そして幸せになれます。しかし何故カットを「パセリを摘みに」から引っ張ってきたのだろう。食欲魔人シリーズだとシャレにならんからか?
先日、ヴィスコンティの「山猫」イタリア語完全復元版を観てきました。
絢爛と爛熟と退廃と荒廃と革命と再生と誕生と未来と過去と郷愁と妄執と愛情と嫉妬とその他表現できないなんやかやでとにかく凄まじい(舞踏会のシークエンスでヴィスコンティは狂ってると思った。根っこの所が。)映画でしたが、ひとつだけ。
クラウディア・カルディナーレ演じるアンジェリカがあまりにもジアナ(ラミジ艦長物語)で萌えた。
ジアナはあんなにけたたましく笑わないでしょうし、タンクレディはラミジじゃないですけどね。
脳内で勝手に役者さんを配しながら小説を読むようになったのは、割と最近です。きっかけはやっぱり指輪だと思う。アラゴルンは既に映画のアラゴルンしかありえない。ついでに、いくら原作で黒髪と書かれていようとも、私の頭の中のシャープは金髪です。関係ないですがお父さん、お願いですから長女の現在の最愛ショーン豆を「途中で死ぬ奴」という固有名詞で呼ぶのは止めて下さい。最近は死なないから。
洋画好きのせいかやはり翻訳物がこの傾向が強く、キャスティングして画像を探しては一喜一憂しています。実際に映像化される可能性があるとなると尚更。今のところ、勝率は3割くらいか。もしラミジ艦長物語が映像化されて、クリスちゃん・ベールがラミジを演ることになったら歓喜と萌えで卒倒するかも知れません。
ただいまの注目は新潮文庫「ナチス狩り」。トム・クルーズ主演で映像化予定って帯に書いてあったんだけどどうなってるんだろ。第一トム・クルーズは誰を演るのか。読めん。うーん
絢爛と爛熟と退廃と荒廃と革命と再生と誕生と未来と過去と郷愁と妄執と愛情と嫉妬とその他表現できないなんやかやでとにかく凄まじい(舞踏会のシークエンスでヴィスコンティは狂ってると思った。根っこの所が。)映画でしたが、ひとつだけ。
クラウディア・カルディナーレ演じるアンジェリカがあまりにもジアナ(ラミジ艦長物語)で萌えた。
ジアナはあんなにけたたましく笑わないでしょうし、タンクレディはラミジじゃないですけどね。
脳内で勝手に役者さんを配しながら小説を読むようになったのは、割と最近です。きっかけはやっぱり指輪だと思う。アラゴルンは既に映画のアラゴルンしかありえない。ついでに、いくら原作で黒髪と書かれていようとも、私の頭の中のシャープは金髪です。関係ないですがお父さん、お願いですから長女の現在の最愛ショーン豆を「途中で死ぬ奴」という固有名詞で呼ぶのは止めて下さい。最近は死なないから。
洋画好きのせいかやはり翻訳物がこの傾向が強く、キャスティングして画像を探しては一喜一憂しています。実際に映像化される可能性があるとなると尚更。今のところ、勝率は3割くらいか。もしラミジ艦長物語が映像化されて、クリスちゃん・ベールがラミジを演ることになったら歓喜と萌えで卒倒するかも知れません。
ただいまの注目は新潮文庫「ナチス狩り」。トム・クルーズ主演で映像化予定って帯に書いてあったんだけどどうなってるんだろ。第一トム・クルーズは誰を演るのか。読めん。うーん