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今日何を読んだ、面白かったレベルの読書感想文メイン雑記
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先週末の秋津さんの軌跡>
 4日(木):会社泊り込み、29時就寝(デスクで)
 5日(金):27時帰宅
 6日(土):16時起床~20時就寝
 7日(日):11時起床~22時就寝
そして本日10日、風邪で欠勤。ずび。

こんな駄目人間な週末に何をしていたかというと、積ん読消化です。つっても一冊だけですが。買っといたコルコルサスペンスを今こそ読む時!…上巻だけだけど。下巻はThe本と一緒に購入予定って、今日じゃないか…予約しといたのに取りに行けないだなんて…。
下巻まで読了したら久々に感想をまとめようかと思っています。元ネタは知っていますが(愛読書棚に「異常快楽殺人」が入っている我が本棚)(4回処分して4回再購入したら愛読書だろう)、いや、事件自体がもう救いようもなくアレですが、なにより捜査環境が怖い。下巻でどう収束させるのか、今から非常に期待しています。
…で、これ、映画化?レイティング確実じゃね?


別件。アンソロ原稿上がりましたきゃっほーい!主催者様よろしくお願いしまっす!私なんざともかく、執筆皆様の作品が今から楽しみで楽しみで!ねえこれなんて天上界ですか。オンリーも前日の宿と帰りの足を確保したし、来年2月が非常に楽しみです。そういや行きの交通を押さえてないや。
そんでデバックの為にS野女史へ提出原稿の第一稿を送りましたらですね。
「つくづく書いた本人と一致しない話を書きやがる」
放っといてくれ。
頭ん中で夫婦とぷーと仏兄ちゃんが書けと言っているので近いうちに形にしたいなとも思っています。さて誰から書くかな。リクある?(Hろやんさまへ私信)

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中二病まっ只中のガキには衝撃でした(↑タイトルの変換の件)

まがりなりにも小説というものを読む習慣がついたのは、やはりコバ○ト文庫が根っこのひとつにあります。川上○薫が書いてたのもリアルタイムで知ってるんだよな…(歳が。)
お小遣いをやりくりして友達と貸し借りして必死になって読んでは誰が好きだのなりきりごっこ遊びに興じたりだのした十代の頃。あの頃は汚れてなくてなどと寝言を言う気は更々無いが(今より狡猾だったよむしろ…)、とにかく楽しかったのは間違い無い。



氷室冴子氏のご冥福をお祈りします。

角川文庫刊。

先週末、久々に本棚と押入れ文庫の棚卸をしました。棚卸の際には本のタイトルとジャンルだけを見なければなりません。間違っても本文や抄録を読んではいけません。その場で作業が止まります。
で、売り飛ばす本を箱詰めしていたんですが、なんだこのハー●クイン箱は。
疲れた時には頭を使わない本、ということでハーレク●ンヒストリカル系を買うんですけど、箱が出来る程買っていたって…どれほど憑かれていたのかと……。

そういうロマンス小説の翻訳を仕事とするあかりの、とある7日間を語ったのがこの話。
「濡れ場が何頁に来るかもだいたい見当がつく」ロマンス小説を、本文に即して、なおかつ日本人女性読者の口当たりの良いように翻訳する、そんな手馴れた作業で終わるはずだった今回の仕事。なのになのにああそれなのに。
ロマンス小説に私が求めるのは、大いなるマンネリ、まさにこれです。気が強くて繊細で聡明な美しい姫君と、言動はやや乱暴ながらどこか憂いの影を秘めた心身ともに成熟した黒髪の騎士(なんで金髪率が低いんだろう)が、様々な困難や心のすれ違いを経験しつつも最後はハッピーエンド。始めの3ページで誰に死にフラグが立っているかすら読み取れる、見事に完成されたテンプレこそを私は愛する!だって想定から絶対にはみ出ないので安心して楽しめるから。メンタルスナックという呼び名は非常に正しい。
そのテンプレを逸脱し、物語を登場人物たちの自主性に任せるとどうなるか。
捻じ曲がってしまったロマンス小説と、捻じ曲げてしまった翻訳者のあかり。このふたつがシンクロし乖離して、「ロマンス小説の7日間」が綴られていきます。あかりのぶつけよう無い憤りと途方にくれた不安と煮え切らない閉塞感が、のほほんと(いや、それなりに必死なんだろうがさ…)色恋に勤しむアリエノール姫の麗しき恋物語の行く末をハードにバイオレンスに彩り始める、俺的にはこっちの物語のほうがはるかに手に汗握りますが、手に汗握ったらそれはロマンス小説ではないのだよヤ●トの諸君。
この差はなんだろうと考えるに、ロマンス小説は絶対の安定(そしてふたりは、いつまでも幸せに暮らしました)に向けて花も嵐も踏み越えていく物語であるのに対して、あかりとアリエノール姫が選んだのは、その先がなんであろうとも前進していくという最初の一歩、この違いではないかと。どちらが正しい、のではなく単なる指向だと思います。ただ、あかりが頭を上げるのには確かにアリエノール姫の決断が必要だったし、アリエノール姫を小説の登場人物ではなくれっきとした女領主のひとりとして見ると、彼女はあかりの「あなたならどうするの?」という問いかけが必要だった。「私ならどうするか」。自らに問い続け、答え続けるのを選んだふたりの物語、と私は見ました。
一方で、やはりこの話は恋愛小説だとも思います。三浦氏は色恋が苦手とエッセイで書いていらしたし、後書きでも仰ってますけど、なかなかどうして描写が巧み。彼がいるという安心感とくすぐったいような気分、その一方のとほほ感とか惰性と化している部分とか恋人という存在のウザさ加減とか…なんか端々が変に生々しいんですけど。いい意味で夢もへったくれもない。ともあれ、どのように読むとしても、読後はしゃきっとした爽快さを味わえます。


ところで三浦しをん氏を本腰入れて読み始めたきっかけは、新書館刊行のエッセイ「妄想炸裂」の、文庫版190頁のじいさまと火炎放射器の話(嘘は言っていない)でした。間合いの取り方が上手いなあ、と。
ついでに箱根駅伝を描いた氏の長編「風が強く吹いている」(お勧め)(泣いた)を読まれた方は、上記「妄想炸裂」を読まれることを強く強くお勧めします。ちなみに刊行時期は妄想~が先です。マーヴェラス。

双葉文庫刊。

突然ですが今更おお振りに手を出しまして、今更さくっとハマりました。スポーツ物にハマるなんてもしかしてC翼以来か。H向くんがファッションリーダーなんて認めませんよ私は。
で、例に漏れず日々妄想を逞しくしているわけですが、投手ってふぁちまっぽいよなと(発想の源を我が事ながら問い質したい)。それもなんかシンクロナイズドフラッターをインストールしてそうだなと。捕手如何でスペック三倍。どなたかそんな話を書いて下さい…。
そんな私の気になるあいつは水谷です。ナチュラルにスキップで地雷原中央突破な言動が他人とは思えません。たまんねぇぜクソレ。

そんな訳で今回の一冊。割と方々の本屋で平積みPOP紹介されてるので、ご存知の方も多いかもしれない。1985年の夏が舞台の野球青春小説です。
白球よりも夕焼けニャンニャンに命を懸ける弱小野球部に、訳あり速球投手が入部してきた。彼の活躍で夏大予選をあれよあれよと勝ち進み、もしかしたらもしかしちゃうんじゃねえの俺ら!?と思ったところで大きな事件が。加えて野球部を目の敵にする校長の圧力にどーせと諦めかけるも、このままでいいのかよ、と自分への疑問が頭を擡げ…
率直に言うと表紙カバー裏の抄録だけでオチまで読める。「もしも学校が…?」とか、「ぼくらの七日間戦争」とか、「ねらわれた学園」とか、その辺りのジュブナイル(ヤングアダルトじゃないと思う)な小説やドラマを知る方々にはほぼ定番の展開です。それが当時を中高生として過ごした向きには懐かしく、当時を知らぬ人々には新鮮なのではないかと。最近だと「ウォーターボーイズ」あたりが同カテゴリに入るか。
それに、確かにこの話には力がある。一度くらいは死ぬ気でやってみてもいいじゃんかと、泥臭く青臭い意地がばんと背中を叩いてくるような、そんな心意気が感じられるのです。1985年てのは、青い意地が直球でも嗤われなかったぎりぎりの世代、かも知れない。そうして最終章で、20年後の私達もちょっとだけ背中を叩いて貰える、読了後に少しだけセンチメンタルな清々しさが残るような話です。

特筆すべきはやはり時代背景。だって世代だもん。「冬のオペラグラス」をソラで、正しく音程を外して歌えるもん私。管理教育まっただ中だもん。中学のとき、年に一度は学校の窓ガラスが8割方割れてたもん。生意気だっつってスケバンの先輩に呼び出されたりしたもん(すっぽかした挙句に先生にチクったが)。ワケワカンナイ校則もなにもかもみな懐かし…くなんかねェよ畜生。これだから管理千葉県は。まあ高校は制服着用以外はほぼ野放しでしたけどね(こっちの方が自律を要求されるので確かにきつい)。
この小説はとーてーもお勧めなのですが、是非とも多くの人に読んでもらいたいと思うのですが、上記のポイントが諸刃の刃となって私を躊躇させます。だって夕ニャンの何たるかを知らないと確かに面白さは半減しそうだ。読了後、おおこれは久々に感想を書くかと思った次の瞬間、もしかしてH影さんやS木さんあたりには通じねえんじゃねえのかこのネタという戦慄が背筋を駆け抜(略)
逆に、85年を知る方々には小ネタがたまらんと思います。判らなくても面白いと思うけど、知ってたら余計にね(ふと思ったんだがときゅの嶋とかたいっちゃんとかその辺りは、忘年会とかの余興でおニャン子を披露したことがあるのではなかろうか)
とにかく、野球ネタと青春小説をお好きな方にはお勧め。ある意味すごーくリアルな作品です。

所でこの前、残業時に中高生の頃の話をしてたら、ネタが方々へ転がった挙句に30代以上の全員で「セーラー服を脱がさないで」を合唱したっけなー。事業所がフロア占有で良かったと思った深夜2時。いい職場だ
今朝の朝刊で知りました。

7月31日の通勤の友は文春文庫「三陸海岸大津波」でした。
怖くて恐ろしくて、それでもなおも足掻き前へと進む人々の力が、読めと背中を押してくれる、薄くとも重い一冊でした。


吉村昭氏のご冥福をお祈りします。資料の山から絶望と力を削り出せる数少ない作家のひとりと思ってたんだが。もう減るばかりなんだろか。
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