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今日何を読んだ、面白かったレベルの読書感想文メイン雑記
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双葉文庫刊。

突然ですが今更おお振りに手を出しまして、今更さくっとハマりました。スポーツ物にハマるなんてもしかしてC翼以来か。H向くんがファッションリーダーなんて認めませんよ私は。
で、例に漏れず日々妄想を逞しくしているわけですが、投手ってふぁちまっぽいよなと(発想の源を我が事ながら問い質したい)。それもなんかシンクロナイズドフラッターをインストールしてそうだなと。捕手如何でスペック三倍。どなたかそんな話を書いて下さい…。
そんな私の気になるあいつは水谷です。ナチュラルにスキップで地雷原中央突破な言動が他人とは思えません。たまんねぇぜクソレ。

そんな訳で今回の一冊。割と方々の本屋で平積みPOP紹介されてるので、ご存知の方も多いかもしれない。1985年の夏が舞台の野球青春小説です。
白球よりも夕焼けニャンニャンに命を懸ける弱小野球部に、訳あり速球投手が入部してきた。彼の活躍で夏大予選をあれよあれよと勝ち進み、もしかしたらもしかしちゃうんじゃねえの俺ら!?と思ったところで大きな事件が。加えて野球部を目の敵にする校長の圧力にどーせと諦めかけるも、このままでいいのかよ、と自分への疑問が頭を擡げ…
率直に言うと表紙カバー裏の抄録だけでオチまで読める。「もしも学校が…?」とか、「ぼくらの七日間戦争」とか、「ねらわれた学園」とか、その辺りのジュブナイル(ヤングアダルトじゃないと思う)な小説やドラマを知る方々にはほぼ定番の展開です。それが当時を中高生として過ごした向きには懐かしく、当時を知らぬ人々には新鮮なのではないかと。最近だと「ウォーターボーイズ」あたりが同カテゴリに入るか。
それに、確かにこの話には力がある。一度くらいは死ぬ気でやってみてもいいじゃんかと、泥臭く青臭い意地がばんと背中を叩いてくるような、そんな心意気が感じられるのです。1985年てのは、青い意地が直球でも嗤われなかったぎりぎりの世代、かも知れない。そうして最終章で、20年後の私達もちょっとだけ背中を叩いて貰える、読了後に少しだけセンチメンタルな清々しさが残るような話です。

特筆すべきはやはり時代背景。だって世代だもん。「冬のオペラグラス」をソラで、正しく音程を外して歌えるもん私。管理教育まっただ中だもん。中学のとき、年に一度は学校の窓ガラスが8割方割れてたもん。生意気だっつってスケバンの先輩に呼び出されたりしたもん(すっぽかした挙句に先生にチクったが)。ワケワカンナイ校則もなにもかもみな懐かし…くなんかねェよ畜生。これだから管理千葉県は。まあ高校は制服着用以外はほぼ野放しでしたけどね(こっちの方が自律を要求されるので確かにきつい)。
この小説はとーてーもお勧めなのですが、是非とも多くの人に読んでもらいたいと思うのですが、上記のポイントが諸刃の刃となって私を躊躇させます。だって夕ニャンの何たるかを知らないと確かに面白さは半減しそうだ。読了後、おおこれは久々に感想を書くかと思った次の瞬間、もしかしてH影さんやS木さんあたりには通じねえんじゃねえのかこのネタという戦慄が背筋を駆け抜(略)
逆に、85年を知る方々には小ネタがたまらんと思います。判らなくても面白いと思うけど、知ってたら余計にね(ふと思ったんだがときゅの嶋とかたいっちゃんとかその辺りは、忘年会とかの余興でおニャン子を披露したことがあるのではなかろうか)
とにかく、野球ネタと青春小説をお好きな方にはお勧め。ある意味すごーくリアルな作品です。

所でこの前、残業時に中高生の頃の話をしてたら、ネタが方々へ転がった挙句に30代以上の全員で「セーラー服を脱がさないで」を合唱したっけなー。事業所がフロア占有で良かったと思った深夜2時。いい職場だ
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