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今日何を読んだ、面白かったレベルの読書感想文メイン雑記
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至誠堂刊。

後半の反乱船奪還作戦もさることながら、注目すべきは反乱水兵を裁く軍法会議です。反乱なんて起こしたが最後、吊るされるしか道は無いのですから、大抵の場合やられる方に原因がある。オーブリー&マチュリンでもちらりと出てきたHMSヘルミオネーとHMSサプライズの話が実話とは知りませんでしたが、解説を読んでいるとこりゃ反乱が起きてあたりまえだとしみじみ思います。それが判っているから裁く側が非常に歯切れが悪い(戦時条例による規定はこの上なく明確ですが)。エイトキンの「反乱水兵なんか見つけなければ良かった」という一言は、重過ぎる実感が籠もっています。この淡々と細かい、だからこそダイレクトに状況を伝える描写は本当に見事です。読んだ後少しばかり考えてしまうというおまけつきですが。
近現代の軍法ってのはどういうものなのか知りませんが、一般刑法より厳格というのだけは聞いたことがあります。軍事システムの一部である以上、そうでなくては困りますし、秩序が最優先される事項である以上、反乱を含む抗命行為に厳罰が適用されるというのも納得出来る。しかし、そこに至る過程ってどう考慮されてるんだろうなどと考えながら読んだ12巻でした。
しかしこのシリーズは羽振りがいいな。半給どうしようとか稼いだ金で屋根の修理とか次に陸に上がったら債権者牢獄とかそういう海洋小説ばかり読んでるんで、ラミジ一家の稼ぎと余裕はいっそ新鮮です。世の中には私用の塩漬け肉が買えないで悩んでる艦長だっているとゆーのにポケットマネーで200人分の生鮮食品って。お金があるって素晴らしい。

そんでもって。
今回最大の萌:エイトキンのファーストネームはジェームズ。
ジェームズか。
ただいま脳内にて一大妄想を展開中。赤毛でのっぽさんで色白で滅多に笑わなくて生真面目で激有能でスコティッシュで訛りがあってラミジと同い年で昇進を辞退している一席将校のエイトキンはジェームズか。赤毛のジェームズか。ジェームズね。ジェームズ。………………………イヒ。
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