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サブタイトル「ツーロンの砲声」、ハヤカワ文庫NV刊。

出版元品切れなので古本屋にて購入。この情熱はどこから…。
つかボライソーやホーンブロワーも含め、海洋小説って結構処分しちゃったんだよなー。買い直さないと。品切れも多いんだよなあ…勿体無い。

完全にキャラ萌で読んでいました。主人公のチャールズ・オークショットは黒髪で長身、片方が茶色で片方が青の金銀妖瞳の伊達男。という所で古傷が疼いた方はおともだちです。銀英伝は青春の幻影なんですよう。ましてや私は双璧至上主義。今なら旦那にするならナイトハルト三浦を選びますが。話が逸れました。
こういうゴージャスな容姿とお貴族様という身分に関わらず、滲み出る所帯臭さがたまりません。貴族は貴族でも破産寸前、稼いだ金は城(幽霊つきのほぼ廃墟)の修理にまわし、爵位を継ぎたくない一心で兄の為に「丈夫で長持ち」の女性を探したり、本人も海軍だからきちんとした生活が習い性になってるだけで、本質は結構いいかげんなにーちゃんなんだなーとか、友人の「中身がファーレンハイトのロイエンタール?」という評があながち間違っていない所が怖い。この世知辛さには本当に切羽詰ったものを感じさせられます(A&Mのジャックは借金があるっつってもは生活そのものはそんなに困ってなさそうだし)。お貴族様も大変だ。
でもそういう点ががしっとツボに嵌まりました。あんた楽し過ぎ。ああもう普通の男じゃ満足できない…海洋小説の主人公の何をもって普通とするかは別途協議するとして。もちろん、単純に帆船ものとしても面白いです。フランス革命直後が舞台で、後日への仕込みもありますから要注意。

しかし前にも書きましたがハヤカワさん、邦題どーにかしましょーよー。そんで復刊しましょーよー…。
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