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今日何を読んだ、面白かったレベルの読書感想文メイン雑記
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新潮文庫刊、上下巻。

えー、私がエドワード黒太子をあんまし好きくないのは、リモージュの虐殺のせいでございまして。
ついでにジャンヌ・ダルクをあんまし好きくないのは、デムパ入ってるよな絶対それに処刑された時フランス側も喜んだだろーなーだってとっても厄介払いと思うからでございまして。
大体百年戦争自体あんまし興味ありませんもので大して調べもせずにスルーしてた訳ですが。
面白えじゃねえか畜生。

要約すると、騎士道華やかなりし頃に近代戦の思想を持ち込んだ男、ベルトラン・デュ・ゲクランの一代記です。と同時に、彼と共に…というか、彼を侵食し、同時に振り回された人々の群集劇でもある。そしてどうしようもなく人間の物語でもある。
そこらへんの描写はやはり佐藤賢一氏の持ち味で、すぱんとした語り口ながら繊細な筆致で読ませます。特に黒太子については容赦無いです。騎士の鑑?ハッ!ってな気分にさせられる見事な●●っぷり。まあ大概、騎士物語ってのはヘタレと紙一重なものですがまーさーか黒太子が俎上に上がるとは。これだけでも読む価値あり。あと時代背景と戦争の描写が凄くわかりやすいです。知識が無くともつるっと読める。小説はこうでなくては。
そして最終章。この話は絶対に英雄譚じゃない。英雄譚なら読了後にこんな気分にはならない。
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