今日何を読んだ、面白かったレベルの読書感想文メイン雑記
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2冊で1本の話です。至誠堂刊。
9巻の感想も書こうと思ったんですが書けませんでした。この時代って、海よりなによりフランス国内情勢が一番恐ろしい。
今回、正規艦長(=勅任艦長)となったラミジの下に将校(=海尉)や見習将校(=士官候補生)の部下がつきます。帆船海軍の花形はやはりフリゲートですから、やっと脂が乗ったってとこでしょうか。にしても、このラミジの出世ペースは早いのか遅いのか判断がつかん。軍功と身分(子爵)とコネ(ネルソンやオールド・ジャービーの知遇)の割にはパパの影響で遅いそうですが、他作品を読んでいると20代前半で勅任艦長、しかもちゃんと艦を貰えるというのはかなり恵まれていると思うのですが。あとこの人、巻を追うごとに指揮官として成長しているけど、反比例して短気になってないか…?
で、さてさて待ってましたの新キャラ、ジョン・エイトキンさんがやっと登場。スコットランドの高地地方の氏族出身、赤毛に灰色の目で長身で痩せぎすで、日焼けしにくい体質で、故郷ではスカートを履いているラミジと同い年の一席将校(=副長)。とっても有能で博物学にも造詣ありの頼れる男。つかぬことを伺いますがミスタ・エイトキン、あなたイングランドのニューフォーレストに遠縁の親戚がいませんか。つかフリゲート艦の艦尾甲板に作品違いの彼と小美人(でかい小美人だな)のように並べてみたいです。愛らしい生き物が二人も揃ってきっと夢のような光景が(いやそれ白昼夢だから)(腐ってやがる…)
9巻の感想も書こうと思ったんですが書けませんでした。この時代って、海よりなによりフランス国内情勢が一番恐ろしい。
今回、正規艦長(=勅任艦長)となったラミジの下に将校(=海尉)や見習将校(=士官候補生)の部下がつきます。帆船海軍の花形はやはりフリゲートですから、やっと脂が乗ったってとこでしょうか。にしても、このラミジの出世ペースは早いのか遅いのか判断がつかん。軍功と身分(子爵)とコネ(ネルソンやオールド・ジャービーの知遇)の割にはパパの影響で遅いそうですが、他作品を読んでいると20代前半で勅任艦長、しかもちゃんと艦を貰えるというのはかなり恵まれていると思うのですが。あとこの人、巻を追うごとに指揮官として成長しているけど、反比例して短気になってないか…?
で、さてさて待ってましたの新キャラ、ジョン・エイトキンさんがやっと登場。スコットランドの高地地方の氏族出身、赤毛に灰色の目で長身で痩せぎすで、日焼けしにくい体質で、故郷ではスカートを履いているラミジと同い年の一席将校(=副長)。とっても有能で博物学にも造詣ありの頼れる男。つかぬことを伺いますがミスタ・エイトキン、あなたイングランドのニューフォーレストに遠縁の親戚がいませんか。つかフリゲート艦の艦尾甲板に作品違いの彼と小美人(でかい小美人だな)のように並べてみたいです。愛らしい生き物が二人も揃ってきっと夢のような光景が(いやそれ白昼夢だから)(腐ってやがる…)
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2冊で一本の話です。至誠堂刊。
すみません毎回アレではありますが今回は本当に萌えだけでいきます。
ジアナ最ッ高ーーーーーッッッ!!!
再登場シーンからしていかしていました。それよりなにより、主人公を二分間で二度もぶん殴り、二度目に至っては英国海軍士官を腕っぷしによって泣かせるという偉業を果たした女侯爵ブラボーです。海洋小説で主人公を感情に訴えて泣かせたヒロインは数知れませんが、黄金の右で泣かせたヒロインはジアナだけでは。ラミジシリーズを実写化するとしたらジアナ役は是非カリブの海賊女王ことキーラ・ナイトレイ様にお願いしたい。容姿的にはちょっと合わないんですが、ラッセル苦労さんをグーで殴った(と某所で伺いました。未確認。どの作品なんでしょ…)というキーラ様しかもう私にはイメージ出来ません。それにしても、ジアナってばこれで十代なんだから末恐ろしい。姐さんと呼ばせてください。(え)
真面目に感想を書きますと、たった一瞬で悪事千里を走るどころかふぁーさいどおぶざわーるどまで行ってしまう環境に生きる身としては、情報の伝達が郵便しかも船便だけというのはちょっと実感しにくいものがあります。郵便船になにかあったら即情報の切断を意味するわけで…それを考えるとこの話の事件の重大さは背筋が寒くなる。つか、よくこれで世界の海を戦場にして戦争したなあと。素直に驚かされました。…てゆうか、現代まで生きてるよな、この方法論…うわあ。
すみません毎回アレではありますが今回は本当に萌えだけでいきます。
ジアナ最ッ高ーーーーーッッッ!!!
再登場シーンからしていかしていました。それよりなにより、主人公を二分間で二度もぶん殴り、二度目に至っては英国海軍士官を腕っぷしによって泣かせるという偉業を果たした女侯爵ブラボーです。海洋小説で主人公を感情に訴えて泣かせたヒロインは数知れませんが、黄金の右で泣かせたヒロインはジアナだけでは。ラミジシリーズを実写化するとしたらジアナ役は是非カリブの海賊女王ことキーラ・ナイトレイ様にお願いしたい。容姿的にはちょっと合わないんですが、ラッセル苦労さんをグーで殴った(と某所で伺いました。未確認。どの作品なんでしょ…)というキーラ様しかもう私にはイメージ出来ません。それにしても、ジアナってばこれで十代なんだから末恐ろしい。姐さんと呼ばせてください。(え)
真面目に感想を書きますと、たった一瞬で悪事千里を走るどころかふぁーさいどおぶざわーるどまで行ってしまう環境に生きる身としては、情報の伝達が郵便しかも船便だけというのはちょっと実感しにくいものがあります。郵便船になにかあったら即情報の切断を意味するわけで…それを考えるとこの話の事件の重大さは背筋が寒くなる。つか、よくこれで世界の海を戦場にして戦争したなあと。素直に驚かされました。…てゆうか、現代まで生きてるよな、この方法論…うわあ。
至誠堂刊。今回は2巻でひとつの話なのでまとめてゴ。
ラミジシリーズを読んでいると、海事・軍事用語の翻訳単語の選択に妙な既視感を覚えます。で、ふと考えたんですが、帝国海軍のイメージがあるような。訳者さんの年代を見るとさもありなんと言うべきか。確かに日本海軍のお手本は英国海軍ですから、あながち間違ってはいないんですが、当然ながら体制が完全に一致している訳ではないからたまにあれ?と思ったりする。予備知識が無いほうが却って翻訳には有利かもしれないですね。そういやマスコマ映画で士官候補生くんたちの溜まり場を見たとき、同じ日本海軍萌えの友人と「おおこれがガンルームのルーツ!」と喜んだものです。
で。今回も宿敵の直接指揮下に入るわハリケーンが来るわ宝捜しだわで大忙しのミスター・ラミジ。この人、どんなに気さくに振舞っていても根が貴族という描写が今回は特に出ているような気がする。ノブレス・オブリージュ(と明確に書いてはいませんが)を体現してるのかしら。部下も20歳ちょっとでしかないラミジにそれを期待し、また信頼しているために、最年少の彼に従う部分があるのではないかな、と。
そんで噂には聞いていましたシドニー・ヨーク氏、待ってました!有能な武装交易商人ってのは渋くていいねえ。冷静で茶目っ気があって大胆で、まさに海の漢。持ち船も宝石の名前というのが粋で良い。あ、あとヨークさん×ラミジでひとつお願いします…。
ラミジシリーズを読んでいると、海事・軍事用語の翻訳単語の選択に妙な既視感を覚えます。で、ふと考えたんですが、帝国海軍のイメージがあるような。訳者さんの年代を見るとさもありなんと言うべきか。確かに日本海軍のお手本は英国海軍ですから、あながち間違ってはいないんですが、当然ながら体制が完全に一致している訳ではないからたまにあれ?と思ったりする。予備知識が無いほうが却って翻訳には有利かもしれないですね。そういやマスコマ映画で士官候補生くんたちの溜まり場を見たとき、同じ日本海軍萌えの友人と「おおこれがガンルームのルーツ!」と喜んだものです。
で。今回も宿敵の直接指揮下に入るわハリケーンが来るわ宝捜しだわで大忙しのミスター・ラミジ。この人、どんなに気さくに振舞っていても根が貴族という描写が今回は特に出ているような気がする。ノブレス・オブリージュ(と明確に書いてはいませんが)を体現してるのかしら。部下も20歳ちょっとでしかないラミジにそれを期待し、また信頼しているために、最年少の彼に従う部分があるのではないかな、と。
そんで噂には聞いていましたシドニー・ヨーク氏、待ってました!有能な武装交易商人ってのは渋くていいねえ。冷静で茶目っ気があって大胆で、まさに海の漢。持ち船も宝石の名前というのが粋で良い。あ、あとヨークさん×ラミジでひとつお願いします…。
サブタイトル「ナイルの密約」、ハヤカワ文庫NV刊。
全三巻のこのシリーズ、過日にも書きましたが絶版に入っています。で、3巻を今捜索中。再版を!ハヤカワさん再版を!今なら売れるぞハヤカワさん!レッツ再版!
実はこの巻で語りたいことはひとつです。
美貌で名高いネルソン提督の愛人、エマ・ハミルトン夫人の手紙が小道具として出ています。
無論この手紙は著者の創作ですが、誤字を含めて夫人本人の手紙を真似ているそうです。どこまで本物に近いのか知りません。が、もし本当にハミルトン夫人の手紙がこんな風だとしたら。
………まあ本人に会ってみなきゃ魅力なんて推し計れんもんだしな。うん
全三巻のこのシリーズ、過日にも書きましたが絶版に入っています。で、3巻を今捜索中。再版を!ハヤカワさん再版を!今なら売れるぞハヤカワさん!レッツ再版!
実はこの巻で語りたいことはひとつです。
美貌で名高いネルソン提督の愛人、エマ・ハミルトン夫人の手紙が小道具として出ています。
無論この手紙は著者の創作ですが、誤字を含めて夫人本人の手紙を真似ているそうです。どこまで本物に近いのか知りません。が、もし本当にハミルトン夫人の手紙がこんな風だとしたら。
………まあ本人に会ってみなきゃ魅力なんて推し計れんもんだしな。うん
サブタイトル「ツーロンの砲声」、ハヤカワ文庫NV刊。
出版元品切れなので古本屋にて購入。この情熱はどこから…。
つかボライソーやホーンブロワーも含め、海洋小説って結構処分しちゃったんだよなー。買い直さないと。品切れも多いんだよなあ…勿体無い。
完全にキャラ萌で読んでいました。主人公のチャールズ・オークショットは黒髪で長身、片方が茶色で片方が青の金銀妖瞳の伊達男。という所で古傷が疼いた方はおともだちです。銀英伝は青春の幻影なんですよう。ましてや私は双璧至上主義。今なら旦那にするならナイトハルト三浦を選びますが。話が逸れました。
こういうゴージャスな容姿とお貴族様という身分に関わらず、滲み出る所帯臭さがたまりません。貴族は貴族でも破産寸前、稼いだ金は城(幽霊つきのほぼ廃墟)の修理にまわし、爵位を継ぎたくない一心で兄の為に「丈夫で長持ち」の女性を探したり、本人も海軍だからきちんとした生活が習い性になってるだけで、本質は結構いいかげんなにーちゃんなんだなーとか、友人の「中身がファーレンハイトのロイエンタール?」という評があながち間違っていない所が怖い。この世知辛さには本当に切羽詰ったものを感じさせられます(A&Mのジャックは借金があるっつってもは生活そのものはそんなに困ってなさそうだし)。お貴族様も大変だ。
でもそういう点ががしっとツボに嵌まりました。あんた楽し過ぎ。ああもう普通の男じゃ満足できない…海洋小説の主人公の何をもって普通とするかは別途協議するとして。もちろん、単純に帆船ものとしても面白いです。フランス革命直後が舞台で、後日への仕込みもありますから要注意。
しかし前にも書きましたがハヤカワさん、邦題どーにかしましょーよー。そんで復刊しましょーよー…。
出版元品切れなので古本屋にて購入。この情熱はどこから…。
つかボライソーやホーンブロワーも含め、海洋小説って結構処分しちゃったんだよなー。買い直さないと。品切れも多いんだよなあ…勿体無い。
完全にキャラ萌で読んでいました。主人公のチャールズ・オークショットは黒髪で長身、片方が茶色で片方が青の金銀妖瞳の伊達男。という所で古傷が疼いた方はおともだちです。銀英伝は青春の幻影なんですよう。ましてや私は双璧至上主義。今なら旦那にするならナイトハルト三浦を選びますが。話が逸れました。
こういうゴージャスな容姿とお貴族様という身分に関わらず、滲み出る所帯臭さがたまりません。貴族は貴族でも破産寸前、稼いだ金は城(幽霊つきのほぼ廃墟)の修理にまわし、爵位を継ぎたくない一心で兄の為に「丈夫で長持ち」の女性を探したり、本人も海軍だからきちんとした生活が習い性になってるだけで、本質は結構いいかげんなにーちゃんなんだなーとか、友人の「中身がファーレンハイトのロイエンタール?」という評があながち間違っていない所が怖い。この世知辛さには本当に切羽詰ったものを感じさせられます(A&Mのジャックは借金があるっつってもは生活そのものはそんなに困ってなさそうだし)。お貴族様も大変だ。
でもそういう点ががしっとツボに嵌まりました。あんた楽し過ぎ。ああもう普通の男じゃ満足できない…海洋小説の主人公の何をもって普通とするかは別途協議するとして。もちろん、単純に帆船ものとしても面白いです。フランス革命直後が舞台で、後日への仕込みもありますから要注意。
しかし前にも書きましたがハヤカワさん、邦題どーにかしましょーよー。そんで復刊しましょーよー…。