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新書館ウィングスコミックス。
っったっまんねえぇぇぇえっっっ!!!!
英国海洋小説好キーとして見逃してはならぬ!と単行本化を心待ちにしつつも、多忙にかまけて書店見回りを怠っていたところをA鳥さんの日記にて刊行を知って買いに走った一冊。うんうんうんやっぱり良い、やっぱり良いよタールとビルジと硝煙の臭う帆船海軍フリゲート艦!王国海軍1795年制定海尉略装はやはり死ぬほど萌えますね!(そこか)
ナポ公戦争時代、リアリストの若き新任海尉が七つの海に知らぬ者とてない曰くつきの王国海軍フリゲート艦「コランタン号」に赴任してくる。艦では気のいい航海長、まんま豪快な体育会系の海兵隊長、人を食った主計長によく わからない軍医、堅物の副長と底の見えない艦長、そして一匹の雌猿が彼を待っていた。赴任して初の任務は王党派のフランス貴族の救出、だが目的の海域はまさにコランタン号とは(悪)縁深い海域で…あーもーたまんねえわ。
作画の山田氏はマスコマやHH、#eのファンなので(本持ってマース…)、端々が凄くきちんと描かれているのが非常に嬉しい。また、おまけっぽく王国海軍についての解説が入っているので、予備知識がなくとも楽しめる。「海洋冒険ファンタジー」と銘打たれ、実際ファンタジー色が強いですけれど、産業革命など当時の状況を織り交ぜてリアリティを持たせ、「こういうこともある、かも」という展開になっています。まあ理屈抜きで好きなんですがね。だって王国海軍で帆船で山田さんだしさ!
………ある意味きちんと感想が書けない一作かも知れない。
昨今の萌えツボでいうならば、風呼び役の水兵がフィンランド人(当時の英国海軍は、世界各地から水兵をちょっぱって受け入れていたのでこと水兵に限れば非常に国際色豊か)というのが非常にポインツ高い。最近はちょっと海軍から離れていたけれど、やっぱりポーツマスへヴィクトリー大お姉様(トラファルガル海戦時の英国旗艦、更に世界最古参の現役軍艦)(ここら辺の英国流心意気は流石と思う)に会いに行かないとなと誓いを新たにしたわけです。あとボストンのコンスティチューション嬢ちゃんにも。
次巻の刊行がとても待ち遠しい。2008年2月はもやしもんといい、いい月になりそうです。
ところでクラーケンて棲息地が北海なんですね。(薄出来悪いことを企んでいる顔)