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今日何を読んだ、面白かったレベルの読書感想文メイン雑記
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デンさんカフリンクス。
ビーズステッチで編んでいって、台座に接着剤で貼り付けるだけです。クロスの位置間違えたけどこれはこれで気に入っているからまあいいや。
なお黒地に銀十字のカフリンクスも製作済みです。ビーズの質感のせいだと思うのですが、銀地に黒十字だとどうにもバランスが良くなかったのですよ。
そんで青と金のビーズも購入済みです。
…もっと他のものに情熱を傾けろよと。なあ自分。

で。
先のSCCにて色々と差し入れを頂きました。ありがとうございます!それらを食しながら思いつきました。推敲無し一発書き、ネタがネタのため折りたたみの上で反転、ヘタをご存知無い方、あー…という方は、なまあたたかくスルーして頂ければ幸いです。当然ながらUSO800認定品なので、そのあたりもなまぬるーくスルーして頂ければ幸いです。もし良ければひろやんさまはじめ、あの日お会いしました皆様方へ。お話出来てとてもとても楽しく、嬉しかったです。
頂いたうち、マカロンは冷蔵庫に保管していたら翌朝にはひとつだけになっていました。両親が洋風最中を食べたなんて言っていたけれども、それにしても勝手に食べるな食べたらお前を取って食うと言ったというに、なんで減っちゃったんでしょう。我が家では良くあることですが、まったくもって謎な現象です。やはり中袋に名前を書いておくべきだったか。

 彼は甘いものが好きだ。食べるのも、作るのも。
 ドイツ自身のみならず、彼の一族郎党は見事なほどの甘党揃いだった。悉くが左党を兼ねて矛盾が無い。オーストリアは言うに及ばず、プロイセンはメイプルシロップ浸しのホットケーキが今の一番のお気に入りだし、ザクセンに至っては毎年クリスマスにトン単位の巨大シュトーレンを焼き上げる。「あいつ東でもやってたぜ」とはプロイセンの証言だ。「なんかアイデンティティでも賭けてんのかって勢いで気合入れまくりでよ、さしもの俺様もうっかり惚れるとこだった」。
 でも甘味に目が無いという事実を知られるのはちょっとはつかしいので、ドイツは世界会議の合間を縫って、誰にも告げずにその店を訪れたのだった。だってそういうお年頃なので。
 イタリアのドルチェもフランスのデセールも、それは目にも鮮やかで華やかで彼らを体現するような素晴らしい品ばかりだが、日本の菓子もやはり彼らしく、単純な造形に四季を繊細に織り込んで、陳腐な表現だがまさに芸術と呼ぶに相応しい。その上、日本から教えてもらったこの店の定番の品は、小豆はうちでは馬の餌だと言い放ったフランスが口にした途端にひれ伏したという逸品だ。そんな店が満を持して世に問う季節限定の新作とくれば、食さずして帰るわけにはいかないではないか。
 兄さんにも是非食べてもらいたい、しかし生菓子だから日持ちしないんだ済まない兄さん許してくれ、いや窒素冷却すればなんとか、しかしそこまで大袈裟なものでも…と眉間に皺を寄せてショーケースを睨むスーツも凛々しい欧米系長身ガチムチ男性は、周囲のみならず店員までも威圧して余りある。散々悩み抜いて、ドイツは標的を絞り込んだ。片言の日本語と英語とジェスチャーを駆使して注文する。客が誰でも変わらぬ店員のホスピタリティは、ドイツをして流石と心にうならせる見事さだ。ただ店員の頬がひきつり気味なのに気付くには、ドイツの注意は菓子と留守番中の兄に傾いていた。
「お品物はこちらになります。保冷材をお入れしておきましたが、お早めにお召し上がりくださいませ」
「アリガト」
「ほだば、これと、これ、みっつづつ。スリー、ヤ?」
 突然するりとドイツの耳に、滑らかな言葉が滑り込んできたのは幸せに会計を済ませたその時だった。音源に目を遣れば、自分を上回る長身と眉間の皺を装備した、自分以上に外見で損をしている遠縁の青年だった。
「お」
「あ」
 スウェーデンはドイツを認めてぎちりと眉間に力を込めたが、これは単に驚いたからに過ぎない。ドイツが軽く片手を挙げると、スウェーデンは会釈を返してきた。彼とは近年、あらゆる面で友好的な関係を築いている。ただそんな彼らに、店員はヒッと息を呑んだ。
「奇遇だな。みっつとは、フィンランドとシーランドか?」
「んだ。こっだ美味ぇもん、食わせねぇわげいがね」
「全面的に同意する。しかし、フィンランドはともかく、シーランドは来ていないようだがどうするんだ」
「窒素冷却さしどく」
「流石の判断だな」
 躊躇した自分をドイツは恥じた。
 お互いの獲物を見せ合い、これはどうで味は舌触りはと語り合うのは、アイスクリームを試食し合う若い女性と変わりはない。箱の中を覗き込んで、流石のチョイスにドイツは大いに感心した。看板商品と限定上生菓子、比率も彩りも完璧だ。ただ一点を除いては。
「む。これはツブアンの方が」
 ドイツの指摘にスウェーデンはきっと眦を吊り上げた。手酷い裏切りを受けたような顔だとドイツは思った。口をわななかせたスウェーデンは、眼鏡を押し上げると絞り出すように言った。
「これ、女房さ好ぎで…」
「そうか」
 ならば納得だ。イギリスほどではないが、フィンランドの味覚は控えめに言っても独特だとドイツは認識している。そんなドイツの箱の中身を今度はスウェーデンが指差した。
「おめ、ここはプラムだべ?なじょしてこっだ」
「…兄が好かんのだ」
 スウェーデンは心得顔で引き下がった。もっとも納得していないであろうことは明らかだった。確かに梅入りも美味い、しかしここはやはりサツマだろう!この酸味とアンの調和を理解出来ないとは。あの品にツブアンではなくコシアンを選ぶ味覚センスならばそれも仕方が無いのかも知れないと、ひとり頷くドイツは周囲の客が自分とスウェーデンのふたりから微妙に距離を取っているのに幸いにも気付いていない。


 ところで同じ頃、同店併設の喫茶室にて。
「やはりここは季節限定あんみつを押さえておかねば!でも特選大納言みつまめも捨てがたいですね…」
「ワオ!こんなにデリシャスなのにローカロリーなんて、君の家のデザートは本当にマーヴェラスだな!もう少しビビットだともっとクールだと思うんだぞ!」
「四の五の言わんと黙って食ってろってんですよすっとこどっこい、おや失礼、しかし悩ましい」
 と、太平洋両岸の両国にて二国間協議が今まさに佳境に入らんとしていた。


夜が明けたら豆かん食いに行ってきます。
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