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今日何を読んだ、面白かったレベルの読書感想文メイン雑記
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戦乙女(仮)を観てきました。
折りたたみで感想なとを。激しくネタばれです。ご注意下さい。
当日の東西兄弟の面を見たい。

危惧していたよりずっとずっとずーーーーーーっと良く出来ていました。淡々と描いていったのが良かったのだと思う。というか淡々と進めざるを得ないか、ご遺族いらっしゃるし…トムちんと監督のタッグで感じた危惧が杞憂に終わって良かった。本当に良かった。
発端からオチまで知っています。というか2000年に射殺現場近くにまで行きました(シュタ通り(仮)にわざわざ行ったというに、敷地に入り損ねた。ち。)。だから何がどうなるか全部 計 画 通 り な訳なのですが、それでも途中で黒ひげ危機一髪なぞわぞわ感を味わったという。これだけで負けだな。
まずは冒頭の軍人宣誓。独語で叫ぶように言われると本気で怖いです。プロイセン時代からの伝統だそうですが(というかこの辺りまでの独軍はプロイセン王国陸軍のまるごと引き写し)、個人名が入っている辺りで既に嫌過ぎる。そうしてシュタが北アフリカで負傷し本国に引き戻され、同時進行で東部戦線の暗殺計画、って、この頃パウルス降伏済みだよな…情勢がまた。「狼の巣」での報告とか(何個師団潰してんだよ…)、空襲とか、なすべきを知る人々の間では早くなんとかしないとという焦りばかりが募っていく。一方でそのビジョンは人により明確であり、曖昧であり、高潔であり、欲と保身まみれであり、この意思の不統一が嫌なカンジにリアルでした。取り敢えず方向性は固めておけよ。にしても、義眼はなんの隠喩だったんだろう。実は何も見ていない、という意味か。うーん。
パンフにもありましたが、「独の国民にこういう意思を持ち、また行動を起こした人々がいた」というのが、とても大事であり、またこの作品で描かれたかったことなのだろうか、と思います。たとえそれが実を結ぶことなく潰え去っても、良心と自らの選択に従って行動した人々がいる。これは大きな意思なのではないか、と。
また肝心の作戦の経緯については、結構いろんな史料を読んできてああこりゃ駄目だろ…というのを、映像で再現されるとまあ凄いです。色々と積み重なった結果と言うのがよく分かります。なんていうか見事にザル。てんぱるな確認しろここできっちり把握してりゃ殺らずともイケるだろ今更なに日和ってんだよまずは通信押さえとけ基本だろ基本あああ指揮系統全然駄目駄目じゃん!第一実働部隊を直下に持たずに何をしようと!なにたかがこの時点で「順調だ」って笑ってんだよ三日天下のフラグ立てやがって!このピーーーーが!
…史実を元にしたドラマです。分かってます。分かってますがこの遣り切れなさは一体どうしたものか。最初に書きましたが、遣り切れなさを感じた時点で負けなんだろーなー…色々と。
多分これ、同行したT山さんがゆーてましたが、主演がトムちんだからロードショーに乗ったんだと思う。それくらいのなんていうか、映画としては後味のすっきりしない作品でした。悪い意味でなく。


一方。エンドロール終わって明るくなって立ち上がった私の足はがくがくでした。萌えで。
この辺りは読み専ジャンル者なんですよ。ベルリン行っちゃったくらいなんですよ。しかもマイフェイバリッツ男優(豆を下した!ごめん豆!)のトーマス「戦場の軍人さん」クレッチマンが出てるわけですよ軍服で!トーマスが出た途端にスイッチ入りました。あああああああこのドSっぽい目が!軍服着てつーっと画面を薙いで行く無機質な目が!この人正真正銘の独人でしかも東出身なんだよな…たまりません…腹緩んでたけど(シッ)
もうひとり、同道したCちゃん(ええいつもの関東三羽烏で鑑賞会を開催したですよ)が同じくトーマス萌なのですが、彼女はシュタ副官のヘフテンさんの思いのほかの可愛さに落ち、しかもラストが史実だったと知ってなにかフラグを立てていました。鑑賞後、ホテルで優雅に激美味午後茶を嗜みながらトーマスがヘフテンさんがトーマスがヘフテンさんがトーマスがヘフテンさんがとエンドレスかつデッドボール気味で当事者以外意味不明の会話のキャッチボールを交わす始末。最初、シュタの中の人はトーマスが擬せられていたそうで、それを考えると彼の役所はノリノリに見えるだけにかなり意味深長です。更に役の人は史実で結構最近まで存命だったようで、色々な意味で煮えたぎります。しかしトーマスがシュタを演ったらどれだけ色気だだ漏れだったかとうわー観たかった。
あとラウンジで交わした会話と言えばベルリン陥落戦とか北アフリカ戦線とかジューコフとかルーデルとか(ラジオで戦車を200何両撃破、とかいうシーンがありまして、「ルーデルかー」と思わず呟いたという)、ここでは絶対書けない不穏当極まりない話を延々と…雰囲気台無し。主演?うん良かったよー。それよりトーマスの色気が(黙った方がいい)
なお私とCちゃんの統一意見。「これでルン閣下が出てたら萌死ねる」。命拾いしました。


そんなわけで、もう一回くらい観に行くと思います。下手したらDVDを買うと思います。
あと別方向で、東西兄弟in北アフリカネタが見えてきました…ちょっと行ってきます…。
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