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にしても、ご本家は今年もやってくれるぜ…(拳で汗を拭う) トラウマになるサンタなら大歓迎です。ええ、大歓迎ですとも!カム!両手を広げてカム!当然だぜ!
さて。
久しぶりに読書の感想文なと。出雲へ行った際の旅のお供です。
「新編 南蛮阿房列車」 阿川弘之/光文社文庫刊
東京駅構内の本屋で購入。あの店は良い。旅行関係の文庫が常に平積みになっていて良いです。旅行記本は正直言って、当たり外れというか合う合わないが非常に大きいため、購入は賭けになります。阿川先生(以下「てんてー」/敬称)ならその点外れは無かろうと買ったら当たりでした。つか第一章を読了後の感想、ツッコミだけで旅行行っちゃ駄目だよな。ツッコミ所が多過ぎて。
ワタクシ不覚にもてんてーがテツとは全く存じませんでした。このタイトルも、単なる本家からの本歌取りだろうくらいに思っていました。したらここまで…なんていうか、うん趣味って本人だけが納得してればいいんだよね他所様に迷惑さえ掛けなければと天に唾する科白を心に呟いてしまいます。いいじゃん、乗りたいから乗ってるだけなんだから。ねえ。それにしたってチョイスがアレだと思いますが。
乗った路線がどれもこれも非鉄からしてもどう考えても「………」な路線ばかり、さらに国鉄からSL全廃なんて言っているからには、昭和も40年代くらい?客車引っ張るのも珍しくはないんでしょうけれど、日本以外では列車の定時運行なんてまずありえないって知っていますけれども、てんてーピンポイントでなにか狙ってる?いやネタ的に美味しいところを選んで書かれているんでしょうが勿論。てんてーの淡々と飄々とかっちりと美しい文体で、さり気無く酷い寸評を交えた旅行記はクククと笑いながら読みつつも所々であれ?という気分にさせられる。で、あれ?がなんであれ?なのかと突っ込んでいくうちにぱつりと駅に着く、そんな乗り鉄旅行記の数々。眠れぬ寝台列車で読むには適切なチョイスでした。オリエント急行、この場合は戦前からの急行のラストランですが、それを評して姥桜と言っちゃう辺り面目躍如かと。そんな身も蓋も無いところが好きです。
所でこの本の最終章は、娘さんとエジプトの寝台列車に乗った話です。これを聞いたT山さんの科白「そんな無茶な」が忘れられません。それは行程か、それとも面子についてか、どっちに対する感想なのかしらん。
埼玉は秩父の三峯神社へお参りしてきました。
実は何故三峯様へご参拝したのか理由がさっぱり分からない。
まずは経緯から。端的に言うと祖母に代参を頼まれました。多分。
祖父が生前、仕事の関係で三峯講に入っていたらしく、その絡みだと思います。なにしろこの用件を取り次いだ伯父からして「何故」の部分が分かっていない。祖母もたいがい歳なので詳細を聞こうにもどうにも…。とにかく、「今年中に三峯神社へ行ってお札を貰ってきてくれ」とのこと。
日程さえ合えば行くに躊躇はありません。さくっと了承致しました。なお私にこの件を回した理由は伯父曰く「独り者で暇だろお前」。マーネー。
ひとりで行くつもりでしたがいつものふたりが一緒に行ってくれることとなり、関東三羽烏で21日に決行しました。0800池袋集合、0830発のNRAで西武秩父、乗り換えて秩父鉄道で三峰口でそっからバス、自宅から5時間掛かったか?千葉から秩父は遠いぜ…。なお秩父鉄道ということで「SL乗るよね★(Cちゃん)」「ちょっと待って流石にSLは想定に入れてな…っ…!(秋津)」という会話がございましたが、スケジュール決定時には既に乗車券完売済みで今回は見送り。国鉄払い下げの全塗装車両が走ってるってよ、と伝えたとき「そりは燃える」と答えたT山さんといい、好きなんですよね結局ああ認めるさ…。
しかし三峰口からのバスは思いのほかエキサイティングでございました。ほっそい急カーブをローギア入れっぱなしでごいごい走るバスはかなり燃える。紅葉は三割方というところでしょうか。柔らかな稜線と相俟って、なんとも美しい光景です。びびったのは二瀬ダム。え、工事用道路でしょ?という一車線上下交互運行の隧道を通って、ダムの上を通るなんて本当に路線バスのルートかこれ。私は高いところが極端に駄目なんですけれども、この時ばかりは窓の外をガン見です。水が少ないのは時期のせいか。とにかく凄かった。
三峯様のご本宮はバス停から5分ほど歩いた先にあります。参道途中の茶店でそりゃあ美味しい蕎麦を食い、奥宮遥拝所で向かいの山頂へ頭を下げ(本宮から奥宮まで徒歩1時間半ほどだそうです。だけどどう見ても登山になる…装備が無理…)、ご本殿到着。無事にお札と御朱印を頂いてから隣接する宿坊の立ち寄り湯でしっぽり暖まって、喫茶室でお茶を頂いて眷属のお犬様(狼)をお祀りするお仮屋にお参りして、帰りの茶店で芋田楽を食って二時間のつもりが三時間の滞在でした。しかし、三峯講のご寄進のなんとまあ気前の良いこと。それだけ篤く信仰されていたということでしょうが石段だの手水舎だの檜苗が何万本だの、すごいねーとしか出てこない。ひょんなことからのお参りでしたが、思いの外楽しかった。もう少し交通の便が良かったら、もうちょっとマメに行くんだけど。でもこれが良いのかしら。
予定から遅れたものの、それでも19時前には池袋に戻れました。次はSLコミで行くかい。
で、肝心のお札ですが。
祖母に直接渡しに行こうと思っています。結局どういう用事だったんだ。