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今日何を読んだ、面白かったレベルの読書感想文メイン雑記
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英国についてのなんでも辞典を立ち読みしました。
アイルランドの決闘作法が載っていました。
ここまで細かくシステマティックとは幾らなんでも想像外。
手段としてきっちり確立したものだったんですね。イングランドより決闘が盛んって、これだけでもよく判る。必要だから成立したんだろうし。
なおこの決闘作法、アイルランドの男子たるもの複写して決闘用武器の箱に入れておくべきものだそうです。「知らなかったでは通らない」。奴らは本気だ。

肝心の本は購入しておりません。緊縮財政月間なので。来月くらいに買うかな。
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新潮OH!文庫刊。

感想というよりは推薦です。キリスト教圏の翻訳物を読んだり観たりするとき、この本が手元にあると物凄く便利。書かれる方へもお勧めです。特に赤毛のDさん関係やタカムラ女王様ネタを書かれる方は。いやもう冗談抜きで。
「カトリックの坊様は神父、プロテスタントの坊様は牧師」と私が知ったのは、カーラ先生の名作「笑うミカエル」でです。宗教改革とかは勿論学校の授業で知ってましたけど、明確な区別があると実感したのがこの時なんですね。それからちょっと興味を持って色々と調べてみて、プロテスタントの中にも複雑な分派があるということを知りました。大体、プロテスタントが異端とは思ってなかったんですよ。HELLSINGのマクスウェルのぶち切れきったあの科白(「良いプロテスタントは(略)」)はある意味全然シャレならん科白だったんだな…まあサン・バルテルミーの虐殺とかもあるしな…。
つっても、系統立った知識ではなく雑学程度のものですので、色々と穴も多いし混乱もある。欧米文学を読んだ時、あるキャラクターの宗教的背景が周囲と異質らしいというのは判るけれど、どう異質なのかは判らない。
この本が手元にあると、主な教派について初心者向けに丁寧に解説されていますので、だれそれが何派とあったらこういう考え方でこういう傾向の環境にあるんだな、という調べ方が出来て本当に助かります。また、各教派ごとの様式、聖職者の服装概略などもイラスト(著者画。けっこう可愛い)つきで説明されていて、たとえば「エクソシスト・ビギニング」でフランシス神父が着てたシャツの名前はなどという使い方も出来る。最大の収穫は英国国教会、それも1800年頃の教会区制度が図入りで解説されていたことです。マスコマ原作10巻のマーティンさんの状況がやっと判ったよ…!
関連図書・映画の紹介や参考資料も充実していますし、初心者向けハンドブックとして、是非ご一読をお勧めします。読み物としても勿論、面白いですよう。

ところで著者の八木谷さんは私家版で「モーリス鑑賞の手引き」を出されているそうで、それってもしかしてど(シッ)(げ、激読みたいんですけど国会図書館入ってますかねえねえねえねえねえ)(落ち着け)
菅野彰 著、イースト・プレス刊。

エッセイです。ポンコツで怠惰な肉体と不健全な精神を持つ同世代の女として、これは読まねばなるまいと思って読んだら爆笑しつつもあまりに切なく涙で前が見えなくなった(誇張)一冊。タイトルからして切ない…。
菅野氏のエッセイは他に「海馬が耳から駆けてゆく」も読んでおります。しかし「海馬」もそうですがチャレンジングな人生を送っていらっしゃる。取材に行かされた先は行くべくして行ったんだろうとでも言うべきイロモノかつ違和感の無いラインナップ、そしてその結果がもう出るべくして出た(但しちょっと不本意な)結果オンパレード。そして笑い死にそうになりながらも時々笑いが斜めってしまう読者。隙がありません。いえ私はここまで無茶しちゃいませんが。読んでて取り敢えず骨盤矯正はやってみたくなりました。それと私の結婚への切符は期限切れっぽいな(最後にやらされた見合いは見合いになってなかったし)(そして友人間の伝説になるほどネタ満載だったし)。
あと、この本は男性にもご一読をお勧めします。特に、可愛い嫁さん貰って子供は俺似の息子と女房似の娘がとか考えてらっさる独身男性に推奨。巷で噂の負け犬本よりなんぼか30代独身そこそこ収入ありの女性の姿を伝えていると思う。こんなカンジです
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